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息絶えた男に鋭い視線と吐き捨てるような言葉を残し、再び歩みだす。
そして薄暗い路地をしばらく歩くと、ストリートバスケット場らしき場所へと行き着く。
そこには壊れたバスケットゴールが一つと電球の切れかかった街灯が一つ
そして小柄な女の子らしき人影が一つ。
「…お前が依頼人か?」
「……」
小柄な女の子は女性の気配に気づき、女性と向き合い言う。
が、女性は言葉で返さず、代わりに。
「…ぬっ?!き、貴様っ……く、そ……」
至近距離からの蹴りを女の子のみぞおちへと喰らわせた。
女の子は不意の攻撃に反応はするも、防ぐ時間もなく蹴りを喰らい、ゆっくりと意識を失った。
そして女性は意識を失った女の子を抱き合えると、携帯を取り出し通話を始めた。
「…私です、レイヤーズを確保、これより作戦をフェーズ2へシフトさせます」
それだけ言うと携帯をしまい、女の子を連れ闇へと消えて行った。
光と影が存在する大都市アメリカ、ニューヨーク
この地で再び世界を巻き込む大事件が起きようとしている
レイヤーズをめぐる戦いの物語が今始まる。
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