プロローグ…暗躍する影。

3/3
前へ
/19ページ
次へ
息絶えた男に鋭い視線と吐き捨てるような言葉を残し、再び歩みだす。 そして薄暗い路地をしばらく歩くと、ストリートバスケット場らしき場所へと行き着く。 そこには壊れたバスケットゴールが一つと電球の切れかかった街灯が一つ そして小柄な女の子らしき人影が一つ。 「…お前が依頼人か?」 「……」 小柄な女の子は女性の気配に気づき、女性と向き合い言う。 が、女性は言葉で返さず、代わりに。 「…ぬっ?!き、貴様っ……く、そ……」 至近距離からの蹴りを女の子のみぞおちへと喰らわせた。 女の子は不意の攻撃に反応はするも、防ぐ時間もなく蹴りを喰らい、ゆっくりと意識を失った。 そして女性は意識を失った女の子を抱き合えると、携帯を取り出し通話を始めた。 「…私です、レイヤーズを確保、これより作戦をフェーズ2へシフトさせます」 それだけ言うと携帯をしまい、女の子を連れ闇へと消えて行った。 光と影が存在する大都市アメリカ、ニューヨーク この地で再び世界を巻き込む大事件が起きようとしている レイヤーズをめぐる戦いの物語が今始まる。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加