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陽気なラップ男がニューヨーク市警の警官?
「……」
私は疑いの眼差しをぶつける。
「ハァ~ハッハッ、どっからどう見ても市民を守る正義の味方に見えるだろ」
ラップ男は腰のホルスターから、自慢のマグナムを抜きポーズを決めている。
こ、こいつ…自分の世界に入ってる?
「じゃ、さようなら」
相手が本物の警官だとしても、付き合ってられない
私は軽く会釈しまた歩きだそうとする。
「そしてなんと、あの有名なコスプレガールとも一緒にマフィアを壊滅させたりもしたんだぜっ」
え??
コスプレガール??
それってまさかっ!?
「バカ女…いえ、夢理羽を知ってんの?!」
私は勢いよく振り返り、問い詰めるように言う。
「ほわっ!?突然どうしたんだい?ガール」
私の迫力に驚いたかラップ男は、両手を上げオーバーリアクションをとり首を傾げる。
「だから!知ってんの?知らないの?どっち!?」
私はさらに声を荒げ問い詰める。
「い、イエス」
ラップ男は苦笑いを浮かべ、サムズアップを決める。
「よし!なら今すぐ案内しなさいっ!命令よっ!」
「わ、分かったから…く、首ぃ~」
「あ」
どうやら無意識にラップ男の首を絞めていたみたい、私は慌てて手を離した。
「ゲホッ、はぁ~、助かった」
「さぁ、早くしなさい!」
私は間髪入れずに案内しろと言う。
するとラップ男は嫌そうな顔をしたが、私が一睨みすると素直に案内をする気になったようだ。
これでやっと会える、待っててね、マイダーリンっ!。
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