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ラップ男もとい、ラップ警官のパトカーに乗り込み音矢が住むアパートまで連れていってもらう。
「ところで、なんでバカ女のこと知ってんの?」
あの女の事だおおかた事件を起こし、警察沙汰になったに違いない。
だが返ってきたのは意外な答えだった。
「コスプレガールには、犯人逮捕に協力して、もらってるんだぜっ」
「………」
私は険しい顔をした。
あの力を使ってるんだよね。
レイヤーズの力を……
私はあの事件以来、レイヤーズの力を一度も使っていない
というより使わないと決めたから。
「……」
(一人の女の子として生きろ)
別れ際に言われた音矢からの言葉。
私はそれを守りもう変身しないと誓ったの。
「ところでコスプレガールに何か用事が、あるのですか?」
「用事ね…バカ女には無い、音矢に会いに来た」
それを聞いたラップ警官は表情を変え言う。
「ほわっ!?知らないですか、あの二人なら行方不明ですよ」
「……行方不明?……………え、えぇぇ!?」
衝撃的発言だったため私の思考は一瞬フリーズし
次にパトカーのガラスが割れんばかりの絶叫をした。
「NO~!」
あまりにも激しい絶叫だったためラップ警官はハンドルを右、左と切る。
「ちょ!ちゃんと運転しないよっ!で?行方不明ってなに?」
「い、イエス…」
落ち着きを取り戻したラップ警官が、一呼吸おくと二人のことを話してくれた。
とある依頼を受けたバカ女は、依頼人と会うと言いそのまま消息を絶つ
音矢は消えたバカ女を探してるうちに、何かの事件に巻き込まれ
そのまま行方不明になったという。
「…音矢…」
なんだろう、物凄く嫌な予感がする。
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