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～裕美が中学三年生だったある日のこと～
《曽根村さん》
《あ 三島さん(裕美のこと)》
《課題プリント出してないの曽根村さんだけなんだけど…》
《あー 私直接先生に出したから
迷惑かけちゃってごめんね》
《そうだったんだ 別に迷惑じゃないよ
じゃあ悪いんだけどこのプリント先生に出しておいてくれないかな
ちょうど曽根村さんのこと呼んできてって言われてたから》
《え》
("え"？)
《駄目だった？》
《私あの先生苦手なんだよね
だから行きたくないっていうか…》
《……でも呼ばれてるんだよ？
プリント持って行かなくても会うんだから……
ねっお願いっ！》
《じゃあいいけど でもプリントくらい自分で持っていきなよ》
(……は？)
《は？別によくない？
サボってる訳じゃないんだし
どうせ行くんだったらって思って頼んだだけなんですけど》
《……ウザッ》
そう言って曽根村(呼び捨て)はどっか行った
(因みにプリントは裕美が自分で届けた)
全く意味がわからない
もともとグループも違うし関わりも無かったから特別好かれてる訳じゃなかったけど嫌われてるって思ったこともなかった
大体いきなりキレてどっか行くとかちょっと頭大丈夫ですか状態だよ……
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