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しかし、よく聞くと、飼うつもりは全くなかったそうなんです。
その日、近所の方がハスキーを飼い始めたと聞き、興味本意に叔母が見に行ったそうです。
テレビなんかではよく見るものの、田舎ではまだいるはずもなく、珍しいわけです。
すると、そのおうちのおばあさんが、
「あなたの家は広いし、動物たくさん飼ってたよね!この犬もらってくれんかね?」と、言い出したそうなんです。
もちろん、そんなつもりではなかった叔母は、
「えぇ!?うちはすでに一匹いるし無理ですよ!」
と、断ったそうなんですが、運悪く、というか田舎の定番車『軽トラ』で来ていたため、あっというまに荷台に積まれてしまい、仕方なく連れて帰った、というわけなんです。
そのお宅はおばあさんとおじいさんの二人暮らしで、たしかに力が強く散歩に行くのも一苦労な大型犬をなぜ飼ったのか疑問でした。
ところが、元々はそのお宅の子供さん夫婦が都会のマンションで飼い始めた。
しかし、思ったより大きくなってしまったし、言うことをきかないし、お手上げ。
それで田舎の実家に連れてきた。
けれどおばあさん達も、もう力の強いハスキーをコントロールすることは困難で困っていた、そこに近所の動物好きで可愛がってくれそうな人が興味を持ってやってきた。
という流れでやってきたハスキー。
まだ一歳になるかならないかでヤンチャ盛り。
けれど、男性を異常に怖がり、手を頭にかざすと耳を下げ目を瞑って固まる。
虐待を受けていたんだな、と容易に推測できました。
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