仮面

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何重にもなった仮面は もう剥がすことができないほど頑丈だった… 仮面を被ることが自分を守る術だった だから私は何重もの 偽りという名の仮面を被り続けてきた これで誰からも傷つけられない 傷つけられたとしてもそれは”ニセモノ”私じゃない。 だけど今は自分を守る術だった 仮面を被ることが何よりも苦痛 自分が自分じゃなくなるような… 仮面が皮膚に食い込んで”ホンモノ”をなくしてしまいそう… 昔は自分を守る術だったことで 今も私は苦しめられている…
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