へいへいぼんぼん

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パァン!! 乾いた音が鳴り響く。その中心部には、先程まで盛りのついた猫のように騒がしかった神田海斗。 彼は拳を振り上げたまま、立ったまま気絶しており、《白銀の聖槍》直撃時の飛沫が体中に飛び散り、「我が生涯に…………」なんて言い放った世紀末の格闘家ばりに動かない。 哀れ。 「先生の(貴重な)セリフを盗らないでくださ~い」 高速で発射した、弾丸じみた速度を持つチョークをぶっ放した後も、佐野先生は「全く……読み切りだから無駄はできんのにな~」と、意味不明な事を呟いていた。 「ま。気を取り直して紹介しますかぁ~。入ってきて下さ~い」 佐野先生が扉に声を投げかける。
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