山椒は小粒でピリリと辛い!?

じきしょうそう

「とある魔術の読み過ぎですよ～海斗くん。いい質問ですが……取り敢えず深読みは止めてくださ～い。あっ……先生も電撃作品は大好きですよ～。そこに異論はありまっせ～ん」

「なら……どうなっちゃうんスカ？」

ややムキになりながら、神田は質問を変えるが、佐野は落ち着いて切り返した。

「どうにもなりませ～ん。ただの石ころになっちゃいますはい、ただ重いだけの」

キーンコーンカーンコーン！

佐野の台詞を最後に、授業の終わりを告げるチャイムが校舎内に鳴り響く。安堵の声、ため息。一足先に友人と会話をする者もいた。

「では授業を終わりにしま～す。号令、頼んます」

その声が聞こえた頃に、ようやくひかるは意識を教室内へと向けた。