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空気が唸る音がしたと思ったら、生徒二名の前で白い粉が爆散。そのまま机の上に屈伏した。
「注意は三回までで~す」
左手の中で、白くて細長い円柱をコロコロ回しているその姿は、教室内に戦慄を覚えさせた。
ピクリとも動かなかったので、顔を覗きこんで見ると、白目になって気絶していた。佐野先生に至っては、「やっばいな~。力入れすぎたかな~」などと呑気なことを言いながら、右手で頭をガシガシしながら首を傾げていた。
後から聞いた話によると、佐野先生は朝ノ宮屈指の《キセキ》の使い手であり、《白銀の聖槍》はそれの応用版にあたるらしい。
《白銀の聖槍》の被害者達の頭蓋骨には、ちょっぴりヒビが入るとか入らないとか…………。流石にヒビは入らないだろうが、そんな事件もあったので、クラスメート全員がそれを畏れていたのであった。
「はい、出席とりま~す」
相も変わらず、低いトーンのまま。いつものように佐野先生は名前を呼んでいく。
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