プロローグ

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  「グハッ……痛い…」 かなり痛いよ今の!? 俺は、寝ているにも関わらずに、誰かに腹の上にダイブされた。体重自体は、軽いのだが勢いがあるから痛かった。さらには、そのダイブを鳩尾に決める辺り、なかなかの手練れだ。 「お兄ちゃん、おはよ?」 「ああ、おはよう。泉葵」 今、俺の腹の上で挨拶してきたのが、金石泉葵(カナイシミズキ)だ。 「とりあえず、泉葵どけてくれない?」 「は~い」 泉葵は、俺の腹の上からどけてくれた。ベッドの隣を見ると、布団がもっこりしていた。布団をめくればもちろん、可愛い幼い女の子が寝ていた 「魅柑、起きろ?」 「うゅぅ…眠い……」 この子は、刈崎魅柑(カリザキミカン)で、俺の妹だ。言い忘れたが、俺の名前は刈崎竜也(カリザキタツヤ)って言うんで、今後よろしく! それより、この子は可愛すぎるだろう!?朝っぱらから?可愛いなあ。 「早く、起きなさ~い」 「ううっ……お兄ちゃん…?おはよう…」 「おう、おはよ」  
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