プロローグ

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  朝から下ネタ全快かよ…。下ネタ言わなかったら、どんだけ可愛いことか…。 俺は、朝っぱらから大きなため息を一つ、ついた。そのため息を見た柚里が、俺の顔を覗きこむように上目遣いで、目をあわせてきた。もちろんだが、無意識のうちなのだろうが、そんなことをされると、とても可愛すぎだ。 「どっどした?」 「たっちゃんが、ため息つくからどうしたのかな?って思っただけだよ?」 「お前の…いや、なんでもないと思う」 つまり…あれだ。お前さんは、無意識のうちに、人に迷惑をかけているってことだよ。恐ろしいなまったく…。 「たっちゃん!?」 「どした?」 「うっ後ろ…」 「後ろ…?」 柚里は、扉のほうを指差して、怯えているようだ。俺は、恐る恐る後ろを見ると 「綾?」 そこには、無表情ながらも怒ってますよ的なオーラを放って立っている人がいる。 因みに、そこに立っているのが、俺の彼女の暁綾(アカツキリン)だ。  
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