プロローグ

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  綾は、俺の言葉に驚きながら恥ずかしがっている。その姿は、小動物を思わせるような、可愛さだ 「竜也…いきなり……どうした……の…?」 「いや、怒った綾の姿が、可愛くてさ」 「……ッ!?」 俺が、綾にそう言うと綾はみるみるうちに、顔を真っ赤に染めていった。そして、綾が急にもじもじし始めた。口を開きそうで開かない感じだ どうした?トイレ? 俺は、綾の行動に疑問を持つばかりだった。しかし、綾がやっと口を開いた 「わたし……可愛く…ない………よ…?」 「いやいや、世界一可愛いやつはお前、綾だよ!!」 「あぅ…竜也…恥ずかしいから……やめ…て……」 綾は、両手で顔を覆いながら恥ずかしがっている。 朝から、ほんとに可愛い!! 「たっちゃん、わたしは空気なのかな?」 あっ……柚里、空気だった 「わりいわりい」 「たっちゃん、酷い…。」 「ああ、もう泣くなよ!?泣くなよ!?」 柚里の頭を撫でて慰めた  
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