プロローグ

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  「グスッ…」 「悪かったって」 いつまで泣いているつもりですか、このお嬢様? すると、綾の異変に俺は気づいた。なにやら、なにかがご不満のようです。 「どした、綾?」 「竜也……頭…」 綾は、それだけ言うと目を瞑った えっ!?頭? 俺は、柚里の頭を撫でる手を離して、自分の頭を触ってみるが、なにもついていない…気がする。綾は、目を開けて俺を見ている 「なあ、綾。なんも頭には、ついてなくないか?」 「竜也の……バカ…」 綾は、それだけ言い残して部屋を出て行った 「えっ!?ちょ、綾!」 俺は、綾の後を追うように部屋を出た 「やっぱりわたし、空気?」  
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