プロローグ

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  下の階に行くと、綾が大層ご不満な顔でご飯を食べていた。 うん…なんで俺のご飯を、食べているのかな、この子? 「なあ、綾」 「………………」 綾は、一瞬だけこちらに視線を送ってから、再びご飯を口に運び出した。 完全なシ・カ・ト☆ じゃなくて、ほんとにどうしましょうか、この子?さっきから、ずっとご飯を食べてるし。話しを訊いてくれそうにない……。 「綾は、俺が嫌いか?」 「……………好き」 そこは、答えてくれるのね?なんて可愛いやつだ。 「じゃあ、なんで怒ってるのかな?」 「………………」 そこは、シ・カ・ト☆ 綾は、やっとご飯を食べる手を止めて、こちらにむき直した。綾は、先程とまったく変わらない表情で、淡々と口を開く 「竜也が……鈍感…だから……怒って…る…」 「鈍感?むしろ、俺は敏感なはずだが?」 「怒る……よ…?」 なぜに怒るんだよ!?ほんとにわからないんだけど…。俺は、鈍感なのか?  
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