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温暖化と叫ばれていたのは、遥か昔。
現在では、原因不明の異常気象により、地球は寒冷化の時代を迎えていた。
空は雲と吹雪で覆われ、たまに雨が降る。
悪い事に、溜まった雨水は凍って地層の様になってしまっている。
その為、生物は人間が少し残るのみとなっていた。
『結局…俺達は絶滅するしかないのか…。結局、原因は何だったのだろう?』
「あれだけ世界中で手を打って駄目だったのだから…」
そう、彼ら人間も手を打たなかった訳では無かった。この雲や雪を払おうと、除去に尽力していたが、全て徒労に終わっていたのだ。
かくして、残った人間も亡くなり、全ての生物は死滅し。地球は完全に、厚い層の氷に包まれた。
【これで準備は完了した。私の身体は、既に不治の病で崩壊寸前だった。だからこそ、多大な犠牲を払ってまで自分を凍らせて、私を治せる生命体を待とう】
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