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あれから、私に声を掛けてきた美青年に連れられ、暗い町中を進んでいく。
此方の世界?には夕方来たから歩いている最中に夜になったのだ。
彼らは私が怪しいので、屯所?で詳しい話を聞きたいとかって言っていた。
見慣れない(懐かしい様な)風景を、珍しそうに見回していたら後ろを歩いていた青年に
「何、キョロキョロしてんの?」
「あ…初めて見る景色だったので」
「そっか。異人さんには珍しいかもね」
青年の発した"異人"という言葉に、慌て訂正した。
「あ!私異人?ではないですよ。私は、梓…六道梓です」
「へぇ♪梓さんっていうんですか。私は沖田総司って言います」
思わず自己紹介をした梓に、笑顔で宜しくと自己紹介を返したのは前を歩いていた美青年だった。
良く見れば、女性の様な顔立ちに細身の身体。髪は長く上で一つに結んでいる。
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