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土方と呼ばれた色男は、髪を上に結び、細い目で、総司の方に視線を向ける。
総司の隣に、見知らぬ女性が立っていたのを理解し、怪訝な顔付きで視線を送りながら…
「総司、新八。
どっから、捕まえてきたんだ?」
「ちょっと、怪しい男性を追っていたら、森で拾いました♪」
(拾ったって…私は猫か!?)
土方の言葉に、総司はにこにこと返す。
梓としては、総司に文句も言いたかったが、土方の睨みで黙っていた。
しかし、訳も分からず睨まれてるのは気分が悪い。
梓も負けじと睨み返してみる。
土方は、梓の睨みを無視し総司に視線を向けた。
「で…長州か?
アイツの知り合いか?」
(アイツ?…って、誰?)
「多分ですが、後者かと」
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