❤ジュンスの恋❤

出会い✨

休みを取る事もせず、休日も仕事ばかりしていて、必死で仕事に生きてきたけど、このままいつか自分で自分をつぶしてしまう。
ある日ふとそう思ったのです。

だから回りの目を気にせずに有休をとって、思いっきり一人旅に。

ちょっと遠いけど、こんな自然に触れられるなんて、本当に開放感に満ちます。

こんなところがあるなんて、もっと早く知っておけばよかったです。

しばらく自分の生活を思い出しながら色々考え込みました。

今の自分の生活を変えるには自分が変わるしかない。

だからここでリセットして、再出発。

うまくいけばいい話なんですが・・・。

どれくらい時間が経ったのでしょうか。考え込んだ後私は中に戻り、手荷物をほどきました。

今日使う物をテーブルの上に置き、片づけをして携帯を探しました。

肩にかけていたバッグの中にあるはずの携帯がありません。

おかしな事にあるはずの携帯が見つかりません。

ショルダーバッグをひっくり返して中身を全部出して探してもありません。手荷物のバッグの中身も全部出して探してもありません。

服のポケットも全部探しましたがありません。

携帯をなくしたという焦り感がすごくて冷静に物事を考えられません。

深呼吸をしながら目を閉じて、一度気持ちを落ち着かせました。

どこをどう考えても携帯をなくすような事をしていません。

電車に乗っていた時までは確かに持っていました。時間を確かめる為に何度か携帯の待受け画面を見た記憶があるのです。

また寝過ごしていた事を思い出します。

もしや？！

居眠りをしていた時に携帯をそのまま座席に落としてのでは？！

思い当たるのはそこしかありませんでした。

いてもたってもいられません。

私はそのまま部屋を飛び出してフロントに向かいました。

「すみません！」

「どうしました？」

さっきのフロント係員が焦って駆け込んだ私を心配そうに見ています。