-少年-

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試合中、やる気のなさが仲間にバレない程度にプレイする けど、頭はずっとボーっとしている 得点ボードを見ると、こちらチームが負けていた 2点差だった あぁ~負けてらぁぁ とか思ってると不意にパスがきた やべっやべっ 「フリーだ、打てぇ!」 浅田真央が叫ぶ 急だったので焦ってしまった 落ち着け、、こんな時はあれだ 「左手は、そえるだけ…」 口に出しながら、シュート… ボールはキレイな弧を描き リングにはじかれた あ…外れた ピィィィーーーッ 試合終了の笛が鳴った 「何やってんだよッ!キャベツ太郎!」 試合後、ベンチで浅田真央がムキになっている 「だいたいなんでお前のパッケージがカエルなんだよ!キャベツの味しねぇし」 ムカッときた たまってたフラストレーションが爆発した 「うる星やつだな!お前は! シュート外したことに対しての文句は聞くけど、ソース味に対して文句は一切受け付けておりませんッ!」 言ってしまった 「だいたい…だいたいお前ら楽しいか!?こんなことやって??デジタルスポーツなんか糞くらえッ!糞くらえ!」 そう言って僕は逃げるようにログアウトした ログアウトさえすれば、一瞬で部屋に戻れるから あの浅田真央の顔… ビックリしてたなぁ… 普段は熱くならない僕があんな風になると思ってもいなかったのだろう まあいいや これでおそらく当分はあいつらのデジタルスポーツに付き合わなくて済むだろう 僕はそう思ってまた寝た
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