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翌朝。
「だーいと大飛!!聞いたか!?」
宮本は教室に入るなり大飛に突進していった。
「何だよ!」
朝から大飛は不機嫌だったのに、余計に機嫌が悪くなる。
「今日ハンドの三年とバスケの一年が勝負するって!」
興奮して宮本は話す。
大飛はイスに座り直す。
「だから?」
「ハンドだぞ?ハンドの三年だぞ?すっげぇ一年がいたもんだなと」
ハンド部とは、この学校でそういう存在らしい。
しかもそれだけではなく、スポーツに関しては口先だけの奴らではないことも、大飛の耳にはすでに入っていた。
「それはそれはどうも」
語尾にハートが付き添うな笑顔で、宮本の後ろには西口が立っていた。
「ん?何?西口?」
「そ。俺と小林と大飛」
しっかりと自分を指差して、西口が怖いくらいの笑顔で言った。
宮本はちらっと大飛を見た。
「…勝てる?」
「勝つ。」
不機嫌にむすっと、だかしっかりと大飛は断言する。
「よし!やっちまえ大飛!!応援してるゼ!!」
「おう!!」
何故かノリノリの宮本に、珍しく大飛が合わせてガッツポーズを掲げた。
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