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「んだと!誰がチビだ!」
「こーんなチビじゃ俺らでも勝てんじゃねー?」
げらげら笑いに更に腹が立つ。
しかし本来なら相手にしなければいいだけだ。
「じゃぁ今すぐ勝負しろ!!ぜってー負けねぇ!!」
そう、大飛は短気だ。
誰が止める間もなく自ら喧嘩をふっかけていた。
ぽんと、一久が手を叩いた。
「それいいね」
わけがわからずハンド部は怪訝な顔をする。
「君たちは彼が勝ったら納得できるんだろう?ちょうどいいじゃないか」
大飛もわけがわからなくてきょとんとしている。
対して西口と小林はなんとなく察してにやっとした。
「3on3で対決。ただし、部活があるから明日になるけど」
「コイツらと俺らが!?ばっかじゃねーの!?」
ハンド部は意外な展開になって、焦って言った。
「俺はいいっすよ~。なぁ小林?」
西口は参戦する気満々だった。
「あぁ」
小林は短く応じる。
「逃げんのか?」
大飛がハンド部を見据えて言う。
下級生にここまで言われてハンド部も黙ってはいられなかった。
「やってやろーじゃねーか!」
「後悔するんじゃねーぞ!」
ハンド部はどかどか体育館を後にした。
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