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緑。背の高い草に僕は隠れて皆を見る。
だけど、、、
今日は違うんだ。
皆と【一緒】に遊んでいるんだ。
見付からないよね?
でも、見付けて欲しいと思いながら、最初の鬼を見た。
『あっ目が合っちゃった。もう見付かっちゃう』っと僕はしゃがんだ。
鬼は通り過ぎて他の子を見付けた。
そして、僕以外の子を全員見付けて鬼がかわった。
『やっぱり、いつも居ないから忘れてるのかな?』
その後も、何回も其れが繰り返された。
茜色。太陽が半分に沈む。
隠れんぼ。一番星を太陽が見つける。
『見付から無いくらいに上手く隠れすぎたかな?』
不安に重ねた手を見詰める。
【絶対に鬼に見付かるまで帰ったらだめだぞ】っと、あんまり遊び方の分からない僕に教えてくれた皆。
僕は息を潜めて鬼を待った。
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