始まりの章

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日射し。歪む土道を歩く覆面。 瞳。隠された金色は、朽ち果てた夢を宿す。 キリスト教の廃止と異国民への迫害と圧迫。 彼はキリスト教徒では無いが、母は異国の人だった。 その為に差別を受けて育った。 母は既に亡くなっていた。 山賊に教われた時に、十五になる自分を守る為に文字通り盾になった。 血。霧の道を紅く染める。 声。笑い声と獣の鳴く音を背に走る。 体に擦り傷が付こうとも生きる為に、、、 生きて【助けを】呼ぶために この絶望の空を
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