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【鬼の子】と言われても、
理不尽な暴行と罵詈雑言にも涙は流さなかった。
母が居たから、、、
父は異端者として処刑され記憶にも無かった。
母と何も考えずに踏んだ女性の銅像。
母の歪む口元と下品な笑い声の元に何度も踏んだ。
悪い事をしてるだろうと不安に成るが、母が頷くのでただ踏むだけ、、、
耐え難きを耐え
忍びがたきを忍ぶ
母の事を考えながら、
向かう先は遠く離れた友人の元。
『お前は【他人】を信じられないだろう?俺の父ちゃんは他人をお金でしか動かないと言うし、お前は見た目だけで虐めを受けている』
僕は何も言えずに頷いた。
『俺は少し離れた所に引っ越す。だけど、もしお前が困ったら何時(いつ)でも頼れよ【友】として俺が助けるから』
黒目。真っ直ぐな視線。
『約束だからな。』
遠い七つの記憶。
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