殺し屋13歳

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唐突だが、俺の隣の席に居る女の子はなぜだか知らんがロボットなのである。 あ、いや、別に席替えが嫌すぎて脳がイカれてこんなことを言ってるわけではない。 マジでロボットなのである。 確証はないのだが、彼女、『神無崎神波(かんなざき こうな)』は確実にロボット。 給食の時間では学校で出された食事を一切口にせず、代わりにいつも持ち歩いているネジやらナットやらをガリガリ食しているし、「喉が乾いた」と言うとオイル缶をラッパ飲みし始める典型的なロボっ娘なのである。 なぜ急にこんな話をするかと言うと、実は俺は彼女に気づいてしまったのだ。 俺を殺るために某国から派遣された殺人のスペシャリストだということにな……!! 感じる……感じるぞ……!! 奴の殺気(オーラ)を……!!!! 可愛い顔してなんてオーラを醸し出すんだ……!! 惚れちまったよ……!!!! もうすでに俺のハートは悩殺されていた。 やはりスペシャリストは伊達じゃないな……!! ああ……席替えしたくねぇぇ……
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