電車(前編)

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「まあそんな日もあるだろうな」 別に気にもとめず、俺は電車に乗り込み、すぐさま吊革に手を伸ばした。 というより、吊革に掴まなければ体が落ちてしまうのだから、それは当然の行為である。 ガタン。 電車が移動を始めた。 体が揺さぶられる。 「ウワー!!」 !? な……なんだって!? 今の『ガタン』の衝撃に耐えられず、もう既に二人の犠牲が……!! 俺は……生き残れるのか? こうして、俺の命がけの通学が始まった。
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