電車(前編)

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ガタン……ガタン……。 この底抜け電車は、乗客の命などお構い無しと言わんばかりにどんどん加速していく。 思ったよりかなり腕にくるぜ……!! 腕のみで全体重を支えているのだから、やはり負担は激しい……!! 「ウワー!!」 !? くっ……! カーブの際に振り落とされたか……! これで三人目…… 命を何だと思ってやがる……!! 俺は奥歯を噛み締め、逝った三人に追悼を捧げた。 その時、俺はある事に気づく。 イスに座れば助かる……!!
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