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ガタン!
プシーッ!
俺が乗り始めてから早五分が経った。
電車はゆっくりと停車し、完全に停止するとドアが開いた。
重川ー
重川ー
電車内でアナウンスが聞こえると、目的地に辿り着いた人々が電車から下り、泣き叫びながら歓喜していた。
命からがら生還出来たのだから、それは大袈裟なモノではないと言えよう。
「まだ……後五駅も先……およそ三十分……俺の腕は耐えられるのか……?」
俺の腕の筋肉が、静かに、ゆっくりと悲鳴を上げ始めている事に、俺の不安は拭いきれなかった……!!
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