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青く澄んだ空に、白い雲がふわふわと浮かんでいます。
ぽかぽかと柔らかな日ざしが降り注ぐのどかな街に、不思議な力をもつ者がいました。
アッペという名の少年です。
アッペは、1人ぽつんと目の前に揺れる光を見つめていました。
《どうして僕は皆と違うの…?》
アッペは、ずっとそれを考えていました。
《ユラと喧嘩をした時、同じ光を見た。先生や友達は気付かなかったけど…》
「もしかして、これが母さんの話してくれた魔法……?」
ぼんやりとした記憶を、アッペは思い出していました。
「いいかい?アッペ。いつか、この力を必要とする人が現れたら…」
「ちか…ら?チカラってなぁに?」
「その時はあなたが助けるのよ…」
ボクが タスケル……?
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