底。

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その気持ちが伝わったのか、俺にも友達が出来た。 やっと学校に馴染んで、そして、隣の席になって俺の事を心配してくれた女の子―綾菜に恋をした。 初めて、友達と帰った日だった。 皆で俺の家の前を通る時、気付いたんだ。家の前に停まってるパトカーに。 皆、悲しそうな顔をして“バイバイ”って言った。 綾菜は、目を伏せていた。 急いで家に帰ると、お母さんが泣きながら謝っていた。刑事さんは、手に母さんの大事な薬を持っていた。 覚醒剤がバレたのだ。 次は、母さんがいなくなる番なのだ。 また、俺も犯罪者になるんだ。 .
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