MOMENT

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「だったら」 土方が俺の目を真っ直ぐ見る。 「死ぬ時も一緒じゃねぇとな。 そんで一緒に天国いくんだ」 死ぬまで一緒にいよう という、 遠回しなプロポーズに。 思わず頬が緩む。 「あぁ。 でも…天国はきっと広ぇからな。 きちんと手繋いどかないと、 はぐれちまう」 ……だから。 「ちゃんと、 捕まえててくれよな?」 俺から離れないでよ? 「…上等」 はぐれないように。 迷わないように。 俺をはなさないで。 俺も、貴方の手 はなす気なんて ないから。 死ぬまで一緒。 死んでからも一緒。 イコール 永遠に一緒。 end
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