君だけを永遠に

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「銀時」 「………」 「ぎーんとき」 「………」 「…おーい、 いつまで黙りこくってるつもりだ?」 俺の恋人、坂田銀時は さっきからずっと口をつぐんで 一言も言葉を発しない。 その理由は俺にあった。 「悪かったって。 仕事だからしょうがなかったんだよ」 そう、仕方なかったんだ。 幕府のお偉いさんの娘と食事会したり、町を一緒に歩いて回ったりしたのも。 すべて仕事。 何回も謝っているのに、 目の前の恋人は黙り込んでいるだけ。 俺が小さく溜息を吐くと、 銀時はやっと口を開いた。 「…でも、土方。 すごい楽しそうに笑ってた」 「なワケあるか。 お前の見間違いだろ」 すぐに否定するけれども、 銀時は納得いかない様子。 →
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