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「でも…」
また何かを言おうとする唇を
自分のそれで塞いでやった。
そして、そっと離す。
目を開けてすぐ見えたのは
銀時の真っ赤な顔。
「な…っ、ななな…」
一生懸命言葉を出そうとしているけれども、
呂律が回っていない。
キス一つで
耳まで真っ赤にしている君が
可愛くて、愛おしくて。
ああ、本当に。
重症だ。
ねぇ、分かってる?
もう君以外、
愛せそうにもないんだよ。
「言葉じゃ
分からないみてぇだから、
態度で示してみた」
そう言って
悪戯っぽく笑ってやると。
君は ふにゃりと
それはそれは
綺麗に笑ったんだ。
end
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