弐章 ~旅行~

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『お~い、つよちゃん死んじゃった?』 目の前で手を振る。 『くそ~!おまえが死ね~~!!』 [ごつん] 『痛~!また叩いた~つよちゃんのアホ~』 『うっせ~、こういう時に嘘つくんじゃね~よ!』 『つよちゃん全然余裕じゃあないじゃん!』 半べそをかきながらいってきた。 『うっ!…』 そのあとは言葉を返せなかった。たまに沙耶は正論をいうときがあった。 後ろの三人はいつもどうり、笑って俺たちを見ていた。 すると愛子が 『はいはい、わかったから夫婦ゲンカはやめて明日の買い出しでもいこ~。』 と話しを止めてくれた。 『そうそう、親父の車かりていいらしいけん、それでいこや~。』 といまごろながらにいっていた。 なんで純のところの車になったかというと、あいつの親父さんはキャンプが好きで大きい4WDに乗っているからだ。
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