弐章 ~旅行~

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『めんどくせ~から、おいてきた~。』 と軽くこたえた。 『え~!あの子絶対待ってるよつよちゃんのこと』 愛子はびっくりしながらいう。 『その内くるだろ。』 内心どうしようか迷ったがとりあえず待つことにした。 そろそろ9時になるというところで、 [プップー] と車のクラクションが聞こえたので車のほうを見ると純が車の中で手を振っているのが見えた。 三人で駆け寄り車に乗った。 『あれ、河内は?』と純が不思議そうにたずねてきた。 愛子がなにかを言おうとしているのを遮って、 『しらね~。寝坊でもしてんじゃねえの。』 とこたえた。 車の中で話しながらまっていたが15分をすぎたというのに沙耶は来なかった。 『ちょっと遅すぎだからちょっと迎えにいって来るわ』 と車から出て走っていく。
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