壱章 ~学校~

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二人の後ろについて廊下を歩く…。 前を歩く背の高いほうは[新田 晋吾]晋吾はなかなか学校にこない、来ても自由気ままにどこかにいってしまう。 一方背が小さくメガネをかけたほうが[森本 純]である。こいつはなかなか方言が直らない。べつになおさないといけないわけではないが、時々わからないことがある。 この二人が親友と呼べる友達だろう。 純が教室のドアを開け中に入る。 『お~い、河内~。剛連れてきたよ~。』すると女の子の輪から一人すっ飛んでくる。 『つよちゃん、どこいってたの~先生すっごく怒ってたよ~。』 『いいんだよ~あんなMっパゲほっとけば!』この子は、[河内 沙耶(かわうち さや)幼稚園の時から知っている。 いわゆる幼馴染みだ。 『で、沙耶なんのようだよ!せっかく屋上いってたのによ~。』すると女の子の輪からもう一人歩いてきた。 『晋吾きてたんだ。つよちゃんもおはよ、寝癖ついてるよ。』 あとからきたきれいな子は晋吾の彼女[大西 愛子] 『そうそう、この五人で卒業旅行いこうと思ってるけどどうつよちゃん ?』 『どうってなんでおれだけに聞くんだよ?』 『もうつよちゃん以外には聞いたの~。』怒りながらいう。 『べつに暇だからいいぜ。』
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