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｢駆動系…チェック、問題無し、メインカメラ……大丈夫だな。｣
俺は出撃前に、ネクストの最終チェックを行っていた
揺れる輸送機の中、白と薄い紫でカラーリングされた機体
ノースが起動する
ノース…それは北を意味する
単に北国が好きだからという理由でつけただけなのだが、今はそれなりに気に入っている
チェックのためにAMS接続をしていたため、機体に伝わる輸送機の揺れが自分の事の様に感じる
間も無く作戦領域だ
コクピットの中にGジェルが注入され、満たす
砂漠という事から、暑苦しい今は注入されたばかりのGジェルが少しヒンヤリしていて心地良かった
｢ローゼズ、作戦領域に到達する、準備は出来ているのか？｣
ネクストを介して脳に響く声、俺のオペレータ、サイフォスだ
まだコイツとは付き合いが短いが、それなりにいいヤツ……と言ってもいいだろう
｢あぁ…いつでも行ける。｣
いつもの答えを返す
サイフォスはあまり口数が多い方ではない
返答を返しても更に帰ってくる事は希だ
すると、輸送機のハッチが開き、一面の砂が目に映る
つまりは、早く出撃しろとの事だ
確に作戦領域にもう入ってしまう
｢全く、次は砂漠以外の所がいいね…。｣
愚痴を言いつつもAMSの接続レベルを上げ、歩を進める
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