新たなる序章

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OBによる奇襲は成功 全てのノーマルがこちらをロックする前に接近出来た  「悪いな…。」   OB発動時に展開していた背中の大型スラッグガンをまだこちらを向いていないノーマルに至近距離で放つ   火薬の炸裂音 その直後に鉄を複数の弾丸が貫通する高い音が響く   ショットガンより遥かに大きな弾丸の雨がノーマルを文字通り一瞬で蜂の巣にする   実弾防御の高いGA製ノーマルといえど、この至近距離からのスラッグガンはその装甲を易々と貫いた やがてそれは形を残さぬ程に爆散した     それを合図にした様に、周りのノーマルが次々に手にしたバズーカを撃ち始める   ネクストといえど、あのバズーカを連続で食らえばただでは済まない   「チッ…。」   直ぐ様、次に行きたい衝動を抑え、一旦回避行動に移る サイドブースタを瞬間に最高出力で噴かし、敵のロックと弾丸から逃れる クイックブースト(以後QBと省略)   一瞬で音速まで到達したノースはまだ旋回途中のノーマルへ第2撃を加えるために再度接近する     スラッグガンを背中に戻し、マシンガンを構えると、両手のトリガーを引く   それと同時に吐き出される二種類の弾丸   マシンガンで足を破壊し、突撃ライフルで止めを刺す   2機、3機、4機…… 楽な仕事だ そう思っていた   理由など簡単 GAノーマルはまず飛ばない、つまり地上戦 地上戦は四脚型ネクストにとって最も適した戦闘スタイルであり、最も機動力を活かせるからだ     先頭の護衛部隊を殲滅、次に移る前に輸送車両の運転席をマシンガンで一発穴を空けておく   様は逃げられないため     そう思っていると、脳内にアラームが鳴る、それと同時に背中に強い衝撃が走り、プライマル・アーマー(以後PAと省略)が乱れる     油断した 戦闘では少しの油断が死を招くというのに… そんな自分にやや腹が立つ   第2車両と第3車両の護衛部隊が接近していたのだ
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