新たなる序章

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第二撃を避けるため、サイドQBをし、直ぐ様後ろを向く こんな時、旋回性能の高い四脚は有利だ   しかし敵も本気 勝ち目が無いと解っていても全力で掛ってくる 先程のでこちらの武装を把握したのだろう 散開してこちらを狙ってくる     しかし、やはりノーマルはノーマル、機動力が違い過ぎる   俺は端から攻めるべく、QBを駆使し、右端のノーマルに狙いを定め、接近する     時々、バズーカの弾がPAをかすめ、乱すが当たらなければ問題ではない     動きも緩慢、バズーカも弾速が遅い ネクストからすれば当たる方が希なのだ     俺は再び両手のトリガーを引く 今回は箇所ごとに狙ったりしない   アルゼブラのFCS(ファイア・コントロール・システム)は並列処理に優れているため二挺同時射撃でも精度が落ちることはそうそう無い 俺は二機に狙いを定め、別々の方向に銃を撃った   ロックを待つことなどない、片方をロックさえすれば、動きの遅いノーマルに弾を当てるなどノーロックでも容易い   横へ高速移動しつつ、それぞれのノーマルに風穴を空けていく     そしてまた輸送車両の運転席に穴を空ける…       終わった時には鉄屑と運転席に穴が空いた輸送車両だけが残っていた     「作戦終了だ、今から迎えに行く、その場で待機しろ。」   サイフォスから通信が入る   緊張が解かれ、安心感から溜め息をつく     「……何か不満か…。」     やや声が低くなったサイフォスが呟く どうやら勘違いをさせたらしい   「あ、違う違う、やっと終わったってな。」     俺が懸命に取り繕っているのが解ったのか サイフォスは軽く鼻で笑うとそれ以上は話さなかった     なんかムカツクが、聞かなかったことにしておこう
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