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「いやいや、俺さっきケツポケットに入れたぞ!」
「ん~食った食った!あれ?奨平どうした?財布なくしたみたいな顔して」
「財布なくした。」
え?
「高峰、どうしよ?」
「いや、どうするもこうするも、俺給料日前だから金ないよ!」
「ヤバいな。」
「完璧ヤバいな!」
「あの~お客様?」
「すいませーんお客様?」
「……………」
「おうおう、奨平!龍太郎も!2人ともどうした?」
「先輩!」
「兄ちゃん!」
この人は高峰の兄で高3の龍次郎。(3回留年)
「いや、財布無くして金が…」
「へぇ~。んで、幾らよ?」
「1300円」
「しょうがない!俺が出すわ!」
「先輩、良いんですか?」
「いいよいいよ!G1で、大勝ちしたから」
「兄ちゃん、幾ら勝ったの?」
「300万」(^_^)v
「えっ?300円じゃなくて、万?」
「おう!」
「おめでと、兄ちゃ(あの~お客様、お会計を…)
「はいはい、1300円ね!」
「ありがとうございました!」
「いや~、兄ちゃんがいて助かったよ。」
「だろ?」
「でも、先輩何であそこに?」
「腹減ったなって思ったから!」
「なるほどね~。」
「んじゃ、俺は帰るわ。」
「奨平、チャリは?」
「え?チャリならここに……」
「盗まれたな!」
「え?何で?鍵締めたし、目の前に停めたのに。」
「俺らがさっき、あーだこーだ言ってる間に持って行かれたんじゃない?」
「ヤられたな、奨平」
「……うん。歩いて帰る。」
「タクシー一緒に乗ろうぜ!」
「はい…」
「お~いタクシ~!」
ガチャッ。パタン
「今日は最悪だったな!」
「うん…」
「まぁ、気を落とすな!」
「明日学校終わったら交番行こうぜ」
「はい。」
ガチャッ
「んじゃな~、奨平!早く寝ろよ!」
「おう!」
ブルォォォォ
「ただいま」
「さて、寝るか。」
そして、朝
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