悪ノ娘

2/15
前へ
/36ページ
次へ
むかしむかしあるところに悪逆非道の王国がありました。 その王国に君臨するのは、14歳の一人の少女でした-・・・。 絢爛豪華な調度品。 召し使い。 愛馬のジョセフィーヌ。 私には何でも揃っている。 お金だって、なくなったら民衆・・・愚民から搾りとればいい。 そして、もし逆らう者がいたのなら・・・ コロシテシマエバイイ。 誰も私に逆らえない。 私に頭が上がらない。 私がこの国の女王だもの! 「さぁ、ひざまずきなさい!」 私以外は誰もいない自分の部屋で叫ぶ。 私はこの言葉が大好き。 だって、こう言えば皆が私にひざまずくんだもの。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加