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悪の華は可憐に咲くの。
鮮やかな彩りでね。
私はふと部屋にある花瓶に立てられた薔薇を見る。
一本だけとても綺麗に咲いているわ。
でも、他の薔薇は全然だめ。
萎れているわ。
あの綺麗に咲いた一本の薔薇は私。
他の薔薇は愚民とか。
そう・・・愚民たちは、私の養分となり朽ちていくのよ。
・・・薔薇じゃ、薔薇がかわいそうね。
雑草でいいわね。
「クスクス・・・」
私は笑いを堪えきれなかった。
私は容姿はいいほうに生まれてきた。
だから、微笑むとたいていの男は顔を赤くするわね。
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