悪ノ娘

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むかつく・・・むかつく・・・ とてもむかつくわ! 緑の女が憎い。 殺してやりたい・・・。 ・・・そうよ。 そうじゃない。 コロシテシマエバイインジャナイ! そう閃いた私は、すぐに大臣と、 レン を呼んだ。 「ねぇ、大臣。隣国を滅ぼしなさい」 「隣国・・・とは、緑の国のことですか?」 「えぇ、でも緑の娘は殺しちゃだめよ」 「緑の娘とは・・・あの綺麗な娘の・・・」 ダンッ! 私は食べていた隣国のお菓子にフォークを突き立てた。 「そうよ。その娘は殺さないでね」 笑顔で言ったわ。 私は笑ってた。 なのに、大臣は慌てて 「畏まりました」 と、言うとあわてふためいて出ていったわ。 この美貌にときめいたのかしら・・・。 なんてね・・・フフフ。
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