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日が暮れた病室で
春は思った。
(全部、夢だったの??)
母が
『2日も病院に泊まってたから
今日はもう帰るわね。』
と去ってから、
春は1人で考えていた。
人を斬る恐怖も?
あの温もりも?
あの手の感覚も?
唇の感触も?
「うそだよ…。」
夢な訳、ない。
こんなに、
鮮やかに覚えてる。
「!」
もしかして、
生死の境をさまよったときに
タイムスリップを
してしまったのではないのか?
1度目は雷に打たれて幕末へ。
2度目は、総司を庇い
斬られて平成へ。
それなら、少し納得がいく。
「そうだ!携帯!」
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