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「…ん。しゅん…。春…。」
「ん…。」
「春!!」
ガバリと抱き締められる。
「沖田先生!?」
(良かった、無事だったんだ)
春が声をあげると、
「は??」
と、その人物が
春から離れた。
「あんた、
何か夢でも見てたの?」
「お母さん!?」
そこにいたのは
春の母だった。
「でも、よかったぁ。
雷に打たれて救急車で運ばれて…
2日も眠ったままだったのよ」
母は目頭を押さえている。
「2日!?」
春は辺りを見回す。
どこかの病院のようだ。
そう、そこは…
まぎれもない、
“平成”の世だった。
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