始まりの日

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『はい、皆席につけ!』 先生の名前は、枯倉 鳴 (カレクラ ナル)である30手前で、独身なので、焦っている。 『え~、皆に、[嬉しい発表]があります』 ざわ・・・ざわざわ・・・。 生徒達がざわつき始めた。 『え~、まず、おまいら静かにしろよ! その発表は・・・ 違う高校から、転校生が来ます』 生徒達のテンションが一気に最高値にたっした。 『おっしゃ--! 先生、(男の子)ですか、(女の子)ですか?』 『女の子だ』 野郎どもが叫びだした。 『おっしゃ----!』 『お前ら五月蝿すぎるぞ! まぁ、入って来こい』 (ガラッ) 『初めまして、炎鳥 茗(ヒドリ メイ)と申します。茗と呼んでください』 彼女の名前は、炎鳥 茗。 ボケ&ドジキャラで、一人称は、アタシ。 雷は、心の中で『(ん~、朝見た人と、同じような気が・・・)』っと、考え込んでいた。 『前は、違う魔法学園にいました。これからの学校生活ではよろしくお願いします』 茗の説明が終わったあと、鳴が心の中で、『私の役目は・・・』っと、思っていた。 『んでわ、茗は、空いている席にでも座ってくれ』 茗は、言われた通りに、席に座った。 『では、今から、茗さんのために、コミュニケーションを取るために、【缶けり】をします』 『缶けりって?』 『缶けりは、鬼を決めて、缶をければ、鬼の負け。だけど、鬼が全員見つけて缶を踏めば鬼の勝ち。今回は、時間制限でやります。 時間制限は1時間です。 でわ、グランドに出てくれ』 こうして、悪夢の【缶けり】が始まる。
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