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口に出して言うつもりは絶対にないのだが、彼女の発育のよさは一般の女子高生のそれを遥かに抜いていると思われる。
座った瞬間の、多少のたゆんとした揺れが、それを示している。
……もしや、また大きくなっているのではないだろうか。
シズルが声を発し始めたので、はっとして彼女の顔に視線を戻す。
「結局……五二番目の彼女って、誰だったの?」
「アレ? やっぱ言ってなかったか。つーかさ、言うの恥ずかしいんだけど」
「どなただよ?」
ウサの表情が、少しだけ雲ってきた気がした。
「ぇーっとな、頼むから、誰にも言うなよ? ていうか、聞いても引かないでくれよ?」
「それは聞かない事にはなんとも……なぁ? マモル」
「何故、そこで僕にふる?」
「……何となくだ」
「何となくなのか」
「あれ? 話反れてないか? おーい」
「あぁ、ゴメンゴメン。それで?」
「ぇーっと、五二人目の彼女はな……」
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