シラー

3/8
前へ
/365ページ
次へ
   程なくエレベーターを出てこっちに向かって走ってくる仁が見えた  「和也」 息を切らし、俺の名前を呼び抱きしめられた  「仁、ここ外だよ」 分かってるって言いながら離れようとはしない仁  「何で部屋に      来ないんだよ」  「邪魔しちゃ悪いかと」  「邪魔ってなんだよ」」  「P達がいるかと…」 ばーか 居たってかまわないだろう?と俺の顔を覗き鼻を摘んで笑う仁 俺の手を掴み部屋まで引っ張って行く  「1人で歩けるよ」  「…………」  「仁?」 無言のまま部屋の中に押し込まれ 無言まま着替えを渡され  「風呂入るだろう?   それとも何か飲む?」  「風呂入る 仁先に         寝てて」  「待ってる」 寝ててって言うのに俺が帰っちゃうから起きてるって言う仁 携帯や財布、鍵を渡し  「帰らないから」 浴室に入って行った .
/365ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1494人が本棚に入れています
本棚に追加