underground

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「えと....2015年、世界中を襲った大不況により、アメリカでは失業者の数が全国民の3割を超え、政治に対する不満が爆発....く、国内の至る所で暴動や略奪が繰り広げられた。 それに便乗する形で国内各地に潜んでいたテロリストが動き出した。 爆弾、銃の乱射などの無差別殺人が連日続き、政府は市内に軍を配置するまでになっていた。 しかし、テロリストは巧妙に動き、軍の関係者から政府要人までもを取り込むと、遂に最終目的の核施設に足を踏み入れた。 ICBM....大陸間弾道ミサイルが各国に向けて全発発射されると、標的とされた国から報復の核が撃ち込まれた....」 「爆弾じゃなくて爆破ね....それからもう少し大きな声で....あら....」 先生の声に終了のチャイムが重なった。 「ふぅ....」 .... 「くれはーっ!お昼食べに行こっ!」 廊下で隣のクラスの七海が手を降っている。 私は七海に手を上げて応えた。 「誰か一緒に行く?」 クラスメートに声をかけるのは日課みたいなもの。 3人が手を上げて一緒にラウンジに向かった。 「いよいよだね。」 七海は来週から始まる第1種実働訓練が楽しみで仕方ないらしい....  
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