蒼空の堕天使 外伝 『奈緒の想い』

手紙

その家を守っている若い奥さんにしたら堪らない。

ついこの間結婚したと思ったら、すぐにご主人に赤紙が来て出征して行った。

戻って来たら、箱の中に土や名前の書いてある札が入っているだけ。

奥さんは「ありがとうございます。」と深々と頭を下げていたけど、本当なら泣き出したいのを堪えてる。

私は愛する人が死んだ時に、側にいないことを許せるだろうか？